お知らせ
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作成日:2012/02/15
当たれ!宝くじ!!



前後賞合わせて5億円があたる宝くじ「東日本大震災復興支援グリーンジャンボ宝くじ」が、14日発売されました。

宝くじの賞金は「当せん金付証票法」で決められており、原則として額面の20万倍が上限です。ただし、総務省の指定を受けたものは100万倍まで認められます。つまり、1枚300円の宝くじであれば3億円です。また、宝くじの当せん金の総額(要は払戻金)は、発売総額の50%(加算金がある場合には50%に加算金を足した額)を超えてはいけないと定められています。
実際、宝くじの還元率は約46%といわれています。つまり約54%は発行元である都道府県などの取り分です。要は”税金”です。
よく、「宝くじの当せん金は税金がかからない」なんて言われますが、当たり前です。先に54%払っているんですから。ちなみに競馬や競艇などの公営ギャンブルの還元率が約75%です。胴元の取り分は約25%です。

そう考えると、宝くじって、ギャンブルとしては還元率が低すぎて魅力に乏しく、投資ととしても確率が低すぎて期待できません。今回のグリーンジャンボ宝くじ、1等は22本、当たる確率は約1000万分の1ですし。なぜ、あんなに熱狂して買うのか理解できません。「買うと当たる確率がゼロでなくなるから、買わないと話にならない」なんて言う人がいますが、1等の当たる確率は0.00000000001%です。買って当たらない確率と買わずに当たらない確率なんて統計学的にはほぼ同じです。多分。
結局、宝くじって、発行元にとって”夢”の宝くじです。一般庶民にとっては”儚”の宝くじです。
宝くじを買うくらいなら、被災地に寄付しましょう。20000円宝くじを買ったつもりで寺銭分10000円は寄付しましょう。寄付金控除で自分の税金が安くなります。残りの10000円は宝くじが当たったと思って、家族でうまいものでも食べに行きましょう。どうせ3億円なんて当たらないんですから。

最近、大学の同級生から、こんな歌詞の歌があると教えてもらいました。

あたれ!宝くじ
あたれ!宝くじ
あたれ!宝くじ
あたれ!宝くじ
(中略)
今度こそ1000万

( 憂歌団 「あたれ!宝くじ」 より  )

なんか、泣けてきました。いろんな意味で。



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