お知らせ
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作成日:2012/02/16
稚拙な発想



政府が、銀行などで10年以上お金の出し入れがない「休眠口座」の預金を、東日本大震災の被災地企業の支援策などに使う検討に入った、というニュースを見ました。
「休眠口座」とは、最後に資金を出し入れした日から10年以上が経過した預金のうち、預金者との連絡が取れないものなどを言うそうです。銀行や信用金庫などを合計すると毎年800億〜1000億円が発生しているとみられており、請求のない預金は銀行の収入となっているとのことです。

復興財源を確保したいという気持ちはわかりますが、行為が少々おかしいんではないでしょうか?
公約に掲げた無駄遣いの是正はどこまでできたのでしょう? 

現在の政策・支出のすべては見直したのでしょうか?
特別会計、独立行政法人、公益法人をゼロベースで見直したのでしょうか?
国が行う契約を適正化したのでしょうか?
公務員制度の抜本改革を実施して国家公務員の総人件費を2割削減したのでしょうか?
国会議員の定数削減して歳費を削減したのでしょうか?
税金の使い途をすべて明らかにしたのでしょうか。
公平で簡素な税制を作ったのでしょうか。

これをすべてやって、「それでも財源が足りません」というなら話はまだわかります。手は尽くしたのでしょうか。
細かな話はわかりません。
ただ、一国民として”実感”がわきません。
”努力している姿勢”が伝わってきません。

休眠口座が云々などという、小学生が自販機の下の小銭求めてふらつくような稚拙な行為をする前に、無駄な支出を減らして健全な収入を増やす努力をしてもらいたいものです。

沈みかけた船で椅子取りゲームなんかしてないで。

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