お知らせ
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作成日:2012/02/29
貴重な一日



今年は閏年(うるうどし)です。
「閏」とは、暦の上での日数や月数が平年より多いことを意味します。
太陽暦では平年を365日としていますが、地球の公転は約365.242日です。つまり1年につき0.242日ずれる、と。したがって、4年に1度、2月に1日を加えるようにして調節をしています。
この一日が「閏日」で、閏日がある年を「閏年」といいます。

その調整の仕方ですが、暦によっていろいろあったようです。今や世界標準である「グレゴリオ暦」によると、下記の法則により閏年が設けられています。
1.西暦年が4で割り切れる年は閏年
2.ただし、西暦年が100で割り切れる年は平年
3.ただし、西暦年が400で割り切れる年は閏年

結果、400年に97回の閏年が設定されていることになります。


日本では閏年の算定はグレゴリオ歴(西暦)ではなく、神武天皇即位紀元(皇紀)によって下記の法則により行うことが法令(明治31年勅令第90号(閏年ニ関スル件))により定められています。
1.神武天皇即位紀元年数(皇紀年数)を4で割って、割り切れる年を閏年とする。
2.ただし1. であっても皇紀年数から660を引いた数を100で割って割り切れる年で、かつその結果が4で割り切れない年は平年とする

ちなみに日本でのグレゴリオ暦の採用は1873年(明治6年)です。
一般に旧暦と呼ばれる天保暦(太陰太陽暦)の明治5年12月2日(グレゴリオ暦1872年12月31日)の翌日を、新暦と呼ばれる太陽暦の明治6年1月1日(グレゴリオ暦1873年1月1日)としました。12月はまるまるふっとんだことになります。正に激動の時代、明治です。

と言う風に先人の叡智の結晶である閏年という調整方法ですが、私に言わせれば、確定申告の期限が1日伸びる貴重な年、という位置付けでしかありません。


そういや「こち亀」で日暮が登場する年でもあります。

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