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大学生になるまで、水を買った記憶がありませんでした。
「蛇口をひねったら出るもんに何故金を払わにゃいかんのじゃ」が、口癖でしたんで。
よくよく考えたら水道料払ってたんですけどね。

初めて水を買わねばと意識したのは大学2年生のときに上海に行った折でした。

当時、中国の水事情は非常に悪く、蛇口をひねると黄河色をした水が出てきました。そういう水を直接飲んだ日には、言わずもがな、です。上海の屋台での料理は当然そういう水を使っていた訳ですから、料理はうまいんですが、次の日はお腹をくだして大変な目に逢いました。

必然的に水を買うようになった訳ですが、たまに妙に安いミネラルウォーターがあって、それを飲むとお腹を下していました。今思えば、中身はただの水道水だったのかもしれません。

ただ、そんなミネラルウォーターでも２週間も飲み続けると身体が慣れてきたのか、さしてお腹を下すことはなくなりました。もしかしたら、水道水を飲んでても平気だったのかもしれません。

若くて無駄に体力があって、順応性が高かったからだとは思いますが。

今は、まあ、無理でしょう。